骨髄移植のドナーが見つかり、手術は成功しました。
・・・でも、予後が悪く、マナちゃんは肺炎を併発。
マナちゃんは、意識が戻らず、眠り続けました
何日も、何日も、お父さんとお母さんは交代をしながら、一日中、マナちゃんの付添いをして必死に看病していました。
弟のハルくんは、おばあちゃんの家に預けられて寂しい思いをしていました。
ある日、マナちゃんの意識が、突然、戻りました。
「マナ!?わかる?ママだよ!!」お母さんはマナちゃんの顔を撫でて、声をかけました。
すると、目を覚ましたマナちゃんは、目にいっぱい涙をためて、そっとお母さんに語りかけました。
「夢を見たの。私、パパとママの子に生まれて良かった。」
そう言うと、マナちゃんの意識はまた遠のき、再び目を閉じました。
心電図のアラーム音が鳴り響きます。
お医者さんや看護師さん達の出入りが激しくなり、マナちゃんは蘇生処置を受けましたが
もう二度と、マナちゃんが目を覚ますことはありませんでした。
「マナ!マナ!起きて!行かないで!!」
お母さんは、必死に呼びかけました。
マナちゃんは、天国に静かに旅立って行きました。

[0回]
PR